カイポケビズお試し体験記

介護ソフト・カイポケを試してみた感想や使い勝手について書いています!

富山大学が入浴介護ロボット開発、介護職の救世主となるか?

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2018年4月11日のニュースで富山大学が高齢者の入浴介護を支援するロボットを開発していくことを発表しました。高齢者が立ち上がったり座ったりする際の移動を助けるわけですが、その人の体格によって自動で調整をしてスムーズな介助をすることがウリになっています。実用化は未定ということですが、今後に大きく期待のできるニュースだと思います。

 

現場のニーズを汲んだものになっているかが重要

上記の通り、このようなロボット開発が進むことは非常に望ましいことだと思います。介護現場は少子高齢化に伴い、ますます現場の人手不足が懸念されているからです。ロボットがあることによって、人手をかけずに介護ができるということであれば、業界からはとても歓迎されるのではないかと思います。実際、現在では国を挙げてロボットやICTなどを行う事業所への支援が行われています。

kaipoke.hatenadiary.com

ちなみにですが、本ブログで紹介している介護ソフトカイポケも上記の推進事業として認定されています。介護現場での業務効率化はロボットのようなハードも重要ですが、介護ソフトのようなソフトも同じように重要になります。カイポケは近年確実に利用者を増やしていますので、どういったソフトかを知りたい方は公式サイトをご覧になってみてください。

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実際に使われる商品になってこそ意味がある

ただ、気をつけなければならないのは、きちんと現場のニーズを反映したものになるかどうかということです。鳴り物入りで注目されたけれども、その後尻すぼみになってしまうということは、別にロボットに限ったことではなく様々なところで見られることです。特に現場のニーズからずれていたために、導入したけれど実際には役立たなかったということはよくあります。下記記事にもありますように、現場でも介護ロボットが期待される一方で、必ずしもスムーズに導入が進んでいないという現実もあります。

kaipoke.hatenadiary.com

その点、今回の富山大学の取り組みでは介護事業所や高齢者にきちんと聞き取りやアンケートの調査をしたということでしたから、全くニーズを無視したものがつくられるということはないだろうという期待はあります。

 

大学が独力で開発を行うことは大いに不安

しかしながら、不安要素もあります。それはニュースの中で現在のところは民間企業の提携先が決まっていなかったことです。製造・販売を担当する企業は募りたいという文言はありましたが、それが企画・マーケティングではなさそうというところも不安に思う理由です。

大学主導で本当にユーザーのニーズを掴むことができるのか?

大学主導で開発を進めることは問題ないと思うのですが、やはり実際の現場である民間事業者と離れた場所で開発をされたものが、本当にユーザーのニーズを満たすものになるのかという点がまず懸念されます。聞き取りやアンケートを取ったと言っても、それぞれのニーズというのは事業所によって違うでしょうし、施設利用者の要介護度などによっても異なるはずです。要はニーズは非常に多様であり、変化するものですから、継続的に最新の情報を入手することが求められるということです。

現場の民間企業から生きた情報を手に入れるべき

それが一大学の研究チームにできるかというとやはり不安があります。民間の事業者であれば、常に現場で働いているわけですから、そうした情報を手に入れやすいはずです。今回の取り組みにおいても、そうした生きた情報をどれだけたくさん入手をして、継続的に開発に反映できるかが重要だと思うのです。ですから、理想としては民間企業には製造・販売だけではなく、企画・マーケティングから関わってもらうべきだと私は考えます。

技術面での不安

民間企業との企画からの協同をすすめる理由はもう1つあって、それは技術面の話です。確かに大学・大学院は優れた研究を行っている場合もありますが、果たしてそれが市場を見た時に本当に競争優位性があるのかというのは疑わしい場合もあります。

多くの優秀な頭脳が集まっていても、閉鎖された空間の中で研究をしていては、そこで本当のイノベーションは起きないと考えます。富山大学の内実はわかりませんので断言ではできませんが、それもやはり不安な要素ではあります。

それを払拭するためにもやはり、民間企業との企画段階からの協同が強く望まれます。技術・マーケティングの両面で開発初期段階からしっかり連携をすることで、最終的な完成度は確実に高まるのではないでしょうか。

 

組織のプライド・見栄、自信よりも本当に価値あるものを提供する意志を

今回の事例の話ではありませんが、組織のプライドや自信などから、また将来的な利益の獲得のために、他社・他団体の協力を仰がずにプロジェクトを進行するというのは、よく見られることです。短期的に見れば、それは利得が増すように思えますが、長期的に見ればどうでしょうか。必ずしもメリットがあるとは思えません。

先述したニーズの取り違えによる完成品の不良債権化、開発に時間がかかることでの強力な競合の出現、市場ニーズの変化などなど、不測のリスクは様々です。このようなことを考えると、やはり複数の組織で協力して開発を進めることこそが、将来的なリスクを低減する最善手であるように思えます。

昔の言葉の3人よれば文殊の知恵の言葉通り、志を同じくする企業や大学とどれだけ早く協力体制をつくれるか、それが今回の富山大学の試みの成功を左右するのではないかと思います。